Ataraxie - Slow Transcending Agony - CD | Weird Truth Productions

Ataraxie - Slow Transcending Agony - digi-CD

WT019 Ataraxie - Slow Transcending Agony - digiCD
cat. number
WT019-2
Band
Ataraxie
Title
Slow Transcending Agony
Format
digi-CD
Status
発売中
Release Date
June 29th 2015
Press
1,000 copies

2005年にリリースされたフレンチドゥーム/デスの1stアルバム。長らく絶版となっておりましたが、初版から10年の時を経てついに再発!再発盤には、diSEMBOWELMENTのThe Tree of Life and Deathのカバーをボーナストラックとして収録。このボーナストラックは、彼らが3人ギター体制となってから初のスタジオ音源となります。彼らの音楽を一言で表現すれば、ドゥーム/デスということになるでしょう。重厚感あふれるドゥームリフ、激しく疾走するブラストビート、そして印象的なメロディーライン。これらを融合したまさに珠玉のドゥーム/デス!彼らの苦悩はゆるやかに時代を超越し、地に再び破滅をもたらす事でしょう!

Track List

1. Astep Into The Gloom
2. Funeral Hymn
3. L'Ataraxie
4. Slow Transcending Agony
5. Another Day Of Despondency
6. The Tree of Life and Death(diSEMBOWELMENT cover)

Link

Ataraxie Official Site
Ataraxie Facebook Page
Ataraxie My Space

Interview

もはやベテランの域に達しようとしているフレンチドゥーム/デスAtaraxie。2005年に1stアルバム「Slow Transcending Agony」がリリースされてから10年。長らく廃盤となっていたこのアルバムが10周年を記念して再発となります。今回、ギタリストのFrédéricにインタビューを行いました。

Ataraxieの歴史について、簡単に教えてください。
おはよう!
Ataraxieはベース/ヴォーカルのJoによって2000年の秋に結成。ドラムのPierreと彼はその前にブラックメタルバンドで活動を共にしていました。Joはずっとドゥームメタルを好んで聞いていて、いつかそのようなバンドをやりたいと望んでいました。当時のフランスでは、そのようなジャンルの音楽をプレイしているバンドはほとんどありませんでした。Ataraxieのメンバーは皆、我々の住んでいる町の小さなメタルレコードショップでCDを購入していました。そしてそこのオーナーが、同じような音楽的志向を持つメンバーをJoに紹介したのがバンド結成のきっかけです。2001年の半ばに、私はオリジナルのギタリストであったClémentの後任として加入しました。彼はドゥームよりもブラックメタルに興味があったので、初期にバンドから去ってしまいました。
2001年から2003年にかけては、地元フランスでのライブと曲作りを地道に続けていました。初期の曲は現在と比べるとてもブルータルな雰囲気のものでした。我々の町には「ブルータルなメタル」がより受けいられるような環境があって、それを押しのけて本当の意味でのDoom/Deathを演奏するようになるのはもう少し後のことです。2003年の頭に、1stデモ「The Other Path」をリリース、その結果初めて国外で「ドゥームメタル」ファンの前で演奏する機会を得る事が出来ました。
2004年は、私たちのDoom/Deathをより発展させて、ついに1st アルバム「Slow Transcending Agony」をプロフェッショナルスタジオでレコーディングする事が出来ました。ミックスを完了したころに、Weird Truthからリリースのオファーがあり2005年の6月にアルバムはリリースされました。そしてそれから、2008年には2ndアルバム「Anhédonie」、2013年には3rdアルバム「L’Être et La Nausée」をリリース、そしていくつかの大規模なフェスティバルも含めてヨーロッパを中心にライブ活動を行う等、同じラインナップで活動を共にしてきました。
2014年の頭に、バンドの活動に十分な時間を割く事が出来ないということで、Sylvainがバンドを去る事になりました。そして数週間かけて後任探しを進めて行く中、候補者の中から2人のギタリストに絞り込みました。2人とも素晴らしいギタリストであったので、どちらか1人を選ぶのでなく、最終的に3人ギター体制にする事に決定しました。現在、我々は次のアルバムに向けた曲作りの最中です。

2014年にSylvainがバンドを去るまで、Ataraxieはほとんどメンバーチェンジがありませんでした。ほとんどのバンドにとって、そんなにも長い間同じラインナップで活動を続けることは難しい事です。その秘訣は何でしょうか?
それにはいくつかの要因があると思います。私の思う所では、最も重要な事は我々が個人のエゴではなく音楽を一番に考えているという事ではないでしょうか。ジミーペイジがLed Zeppelinは各個人の才能以上のものを生み出す特別なバンドだったと語っていたのを聞いた時、私は彼の意見に心から同意しました。Ataraxieは我々個人の集まり以上の存在であり、我々が14年かけて作り上げて来た特別なものです。そして未だに進化を続けています。
我々はそれぞれ他のプロジェクトもやっているので、メンバーそれぞれが音楽的な不満を溜め込まないということになり、それもまたAtaraxieが上手くいっている要因なのではないかと思います。

現在、Ataraxieは3人のギタリストがいます。それによって、Ataraxieの音楽性はどのように広がって行くのでしょうか?
我々はギター3人体制にすることを決断した時、やらなければならない事が数多くありました。現在のラインナップで1年以上活動していますが、まず手をつけたのは以前のアルバムの曲を3人ギター体制向けにアレンジし直す事でした。それによって、ダイナミクスやハーモニーにおいて新たな世界が開けたように思います。ユニゾンのパートでは、より重厚感あふれる雰囲気になりました。また、リズムパートのパワーを犠牲にする事なくメロディーを加える事が出来るようになったので、ハーモニーパートに新たな色が加わりました。3人ギターでの最初のリハーサルは本当にエキサイティングで、10年以上も演奏し続けている曲の新たな面を発見して、演奏に集中する事が出来ずにミスばっかりしてしまいましたよ!
現在我々が取り組んでいるのは、現在の3人ギター体制での新曲作りです。現在、我々は2曲の新曲を準備中ですが、まだそれについて語るにはまだ早すぎます...。

少し昔の話をしましょう。Ataraxieの1stアルバム「Slow Transcending Agony」は2005年にリリースされました。当時の反響はいかがでしたか?またレコーディングの際の何かこぼれ話のようなものはありますか?
2005年の6月末にアルバムをリリースして、秋あたりにはファンジン等からのレビューが出始めました。全てのレビューが良いものという訳ではありませんでしたが、これこそ本当の傑作だというレビューが数多くありました。そしてアルバムリリース後、それまで訪れた事の無かった様々な国からより多くのライブ出演オファーが来るようになりました。現在でも、多くのファンは「Slow Transcending Agony」が我々の最高傑作だと考えているようです。しかし、私には少々奇妙に思えるのですが、2ndアルバムの「Anhédonie」で先輩バンドからのあからさまな影響を排除して自分たち自身の音を確立したのに、1stアルバム程には受け入れられていないのです...。
「Slow Transcending Agony」のレコーディングは、我々にとって初めてのプロフェッショナルなスタジオでのレコーディングでした。我々はベルギーでKris Beleaenをプロデューサーに迎えてレコーディングを行い、レコーディング期間の数日の間に彼は我々に多くの事を教えてくれました。我々はレコーディングにあまり時間をかける事が出来なかったのですが、それは本当に素晴らしい経験でした。私はこのレコーディングで1つ覚えている話があります。ドラム、ギターの録音を終えて、いよいよJoのベースレコーディングの段階になりました。その際、ギターがそれぞれ2トラック録音したので勘違いしたのか、彼はベースを1トラック録音終えた後に「ベースはもう1トラック録音しなくていいのか?」と聞いてきました。Krisは「君はJo de Maioか?」と中々シャレの効いた返事をしてきたので、我々は涙が出るぐらい笑いましたね。なぜならJoはManowarの大ファンだから!

「Slow Transcending Agony」の再発にあたって、あなた達はdiSEMBOWELMENTの「The Tree of Life and Death」をレコーディングしました。これが3人ギター体制での初公式レコーディングとなります。レコーディング作業はいかがでしたか?
個人的な意見では、レコーディングは本当に強烈でした!今回、ギターとベースは私自身が全て録音して、レコーディング作業のほぼ全てに関わりました。
KrisのWorship Studioが「L’Être et la Nausée」のレコーディング後に移転したため、今回のボーナストラックのレコーディングではいろいろと試しながら、新しいレコーディング方法を検証する必要がありました。基本的には、今回のレコーディングとミックスも「L’Être et la Nausée」と同じチームで行ないました。つまり、Kris、Sylvain Biguetとそして私です。ただし今回は、Sylvainと私が全ての録音作業を行ったことが前回との違いです。我々はドラム録音の為に田舎のいい場所を見つけました。そしてドラムとヴォーカル以外は私自身の個人スタジオで録音しました。そして、Krisがプロデューサーとして方向性を示しながら、Sylvainが彼自身のプロスタジオでミックスを行いました。そしてバンドメンバーに確認しながら我々3人で調整して、満足の行く仕上がりとなりました。
今回のレコーディングは最終的に上手くいったと思います。おそらく次回のアルバムでも同じ方法で進めて行く事になるでしょう。音楽的な面については、現在の3人ギター体制がどのような音楽を作り出して行くのか、方向性を指し示すいいサンプルになったのではないかと思います。もしあなたが「The Tree of Life and Death」の原曲を聞いたことがあるならば、我々が3本のギターによって如何に新たな要素を加えたのか気がつく事でしょう。このように原曲に新たな色を加えてカバーをすることは、とてもエキサイティングでした。

あなた達のライブについて教えてください。あなた達はKill Town Death FestやMotocultor Festivalなど大きなフェスティバルにも出演してきました。あなたにとって最も思い出深いライブは?
これまでの活動の中で、思い出に残っているライブはいくつもあります。それぞれに特別な思い出があるので、1つだけ選ぶのは難しいですね。もし1つだけ選ぶのであれば、2014年に出演したデンマークのKill Town Death Festですね。なぜなら、それは本当に素晴らしい経験であり、我々が出演したフェスティバルの中で最高であったからです。世界中からやって来たミュージシャン達が同じ場所で寝泊まりして、素晴らしい時間を共有し、それぞれがお互いに尊敬し合っていました。全てのバンドは演奏順に関係なく同じ演奏時間を与えられていて、誰がヘッドライナーだとかそんな事関係なく皆が同じように扱われていました。我々自身のライブの出来も良く、これまでの中で最も素晴らしいサウンドで演奏する事が出来ました。こんなに素晴らしいフェスティバルで演奏出来た事を心から嬉しく思います。

最後に日本の「破滅せしものども」に一言!
ありがとうございます!Anatomia、Coffins、Funeral Mothといったバンドと、いつか日本で競演出来る事を望んでいます!

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