1999年にWeird Truthは設立されました。当時、私はNyarlathotepという一人変態ドゥーム/デスバンドをやっていました。その一年前、大阪で一人バンドをやっていたGnome/HurumaのWoods氏と連絡をとり、意気投合してスプリットテープを出そうという事になりました。そのテープを出すために設立されたのが当レーベルです。当初は、自身のバンドのリリースをするだけのレーベルとして考えており、リリースするバンドの方向性などについて明確なコンセプトがあったわけではありませんでした。
その1年後、"The True Ideal Realized through the Underground Pt.2"コンピレーションCDをリリースします。その第1弾はBloodbath Records、Blow You Away Productions、Underground Warder Productionsの3レーベルによってリリースされ、私のバンドNyarlathotepも参加していました。その後、同年にいくつかのコンピレーションをリリースしています。
2002年、Mournful Congregationの"The Dawning of Mournful Hymns"をリリースしますが、それがレーベルにとって転換点のようなものになりました。彼らの初期2作のデモ、"Weeping"と"An Epic Dream of Desire"はレーベルを始める前から私のお気に入りのデモで、それは今でも変わりません。私のレーベルから1stデモの日本盤を出したドイツ/フランスのドゥームバンドWorshipのMad Maxから、彼のバンドがMournful Congregationとのスプリットを出すという話を聞いた後、すぐに彼にMCの連絡先を教えてもらいました。そして彼らに何かをリリースさせてくれないかと連絡し、その結果"The Dawning of Mournful Hymns"をリリースすることとなりました。残念ながら、そのリリース前にMaxはこの世を去ってしまいました....。そのリリース後、多くの人々がWeird Truthをドゥームレーベルであると認識するようになりました。実際のところは、Throneum、Crucified Mortals、Sanctifier、Basilisk、Deadly Spawnなどドゥーム以外のバンドも多くリリースしているのですが。とにかく、ドゥーム/デスやドゥームはレーベルを始める前から好きなジャンルの一つであり、少しずつWeird Truth=ドゥームレーベルという方向性に進んでいきました。
現在、レーベル設立から15年がたちました。私がこれまで作品をリリースしてきたバンドのいくつかは、私のレーベルからのリリース前に比べてより多くの人に聞いてもらえるべく活動の場を広げています。しかし、WTはいまだ私1人が運営する小さなDIYレーベルのままです。レーベルとして大きくなるかどうかという事は全く気にしていません。ただ私の好きなバンドをサポートし続け、皆様に私のリリースを楽しんで頂ければ、それがなによりの幸せであると思いながら活動を続けております。 Stay Doomed!
31st December 2014, Makoto Fujishima
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